この機器があるから、トイレを急がなくていい|DFreeで見える排尿タイミング
「トイレに行きたいと言われてからでは、もう間に合わないことがある」
排泄の悩みは、本人の自尊心にも、家族の気持ちにも大きく影響します。今回は、排尿のタイミングが分かりにくくなった方の生活を考えるモデル事例です。
実在する一人を特定する内容ではなく、在宅支援でよくある困りごとをもとに構成しています。
「失敗が怖くて、出かけたくない」
82歳のBさんは、トイレまで歩いて行き、便座へ座ることもできます。ただ、尿意をうまく感じにくく、家族が「そろそろかな」と何度も声をかける毎日でした。本人は急かされることがつらく、外出もためらうようになっていました。
ここでの目標は、おむつ交換を効率化することだけではありません。Bさんが、できるだけ自分のタイミングでトイレへ行く選択肢を残すことです。
排尿タイミングを知らせる機器という選択
DFree HomeCareは、下腹部に装着した超音波センサーで膀胱内の尿のたまり具合を計測し、排尿のタイミングを事前に知らせる機器です。尿意の訴えだけでは分かりにくい場合に、介助者が誘導のタイミングを考える補助になります。
機器が「必ず当てる」ものではなく、生活を見える化するための道具であることが大切です。通知が来たら必ず急ぐ、ではなく、本人の体調・排泄パターン・トイレまでの移動時間と合わせて使います。
PT・訪問看護・介護職が一緒に確認すること
- トイレまでの距離と、間に合うために必要な時間
- 立ち上がり、方向転換、衣服の上げ下げでつまずかないか
- 夜間の照明、手すり、足元、寝室からの動線
- 通知を誰がどのように受け取り、声をかけるか
- 皮膚トラブルや便秘、水分量、薬剤など別の要因がないか
生活の変化は「失敗を減らす」だけではない
モデル事例のBさんなら、家族がずっと時計を気にする状態から、少し余裕を持って声をかけられるようになるかもしれません。Bさんも「また急かされた」ではなく、「今のうちに行ってみよう」と自分で動き出せる時間が増える可能性があります。
家族が買い物へ出る、本人が昼間に安心してテレビを楽しむ、夜間に何度も起きずに眠る。排泄の支援は、生活全体の安心につながります。
導入前に知っておきたいこと
装着位置、肌の状態、体格、通信環境、通知を受け取る人の体制によって使いやすさは変わります。尿が出にくい、痛みがある、血尿・発熱があるなどの症状は、機器だけで判断せず医療機関へ相談が必要です。
給付・購入・レンタル等の扱いは自治体や制度、時期で異なります。導入前にケアマネジャー、福祉用具専門相談員、販売元へ確認してください。
「トイレに行ける」は、その人らしさを守ること
福祉用具や介護テクノロジーは、介助を減らすことだけが目的ではありません。本人が選び、動き、暮らす時間を守るための選択肢です。
参考
株式会社あしすとでは、身体の動き・トイレ動線・福祉用具・ご家族の負担を一緒に考えます。
※医療的な診断・治療の代わりとなる情報ではありません。症状がある場合は医療機関へご相談ください。

